あまり文学は読まないのですが、去年話題になった「The Covenant of Water」は生き方が変わるほど感動しました。
The Covenant of Water
水の神との契約
スタンフォード大学の医学部のエイブラハム・ヴェーギース教授が、10年の構想を経て書き上げた美しい人間ドラマ。
南インドの海岸に位置するケララ地方を舞台に、1900年から1977年までに渡っての、ある家族の物語。たくさんの水路が生活の一部であるこの地で暮らしてきたこの家族には、一世代に一人、必ず誰かが溺死する、という恐ろしい秘密がありました。最後にこの医学ミステリーが解き明かされるのですが、人々の生活は悲喜交々。南国の豊かな自然を舞台に物語が織りなされていきます。泣いたり笑ったり、ハッとさせられた作者の名言にハイライトをしながら、700ペー余り。とても充実した読書経験でした。
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